
地獄の番犬星座のダンテ
教皇の命を受け、銀河戦争の舞台となったグラードコロッセオの破壊と城戸沙織の拉致を目的に日本にやって来た白銀聖闘士のひとり。
同朋のアルゴル、カペラとともにジャミアンを倒した一輝の前に立ちふさがった。
地獄の鋼球鎖という聖衣の一部を使った攻撃を得意とする。
鋼球で一輝に全力で挑むも…
死線を踏み越えて一輝に迎撃されたカペラを目の当たりにして、一輝の強大さを感じ取る。
一輝が暗黒聖闘士を屈服させたフェニックスの聖闘士だとわかると、ダンテは「全力を尽くして葬る」と意を決めた。
言いかえれば、一輝の強さは白銀聖闘士すらも驚愕させる程であるという事だ。
聖衣分解装着図では付随の鋼球は2つしか描かれていないが、一輝戦では無数の鋼球を投げつけている。
見たところ鎖はどうやら背中部分にセットされているようだ。
鋼球は一撃で相手を粉砕する破壊力は勿論、相手を絡める枷としても用いることが出来る。
作中でも二度一輝の腕に絡みついている。
しかし一輝の前には自慢の鋼球もことごとく粉砕され、背後を取られて一撃でダウンを喫した。
その際には一輝から「この程度が白銀の実力とは片腹痛い」と言い放たれている。
カペラ同様、ダンテもまた相手が悪かったとしか言いようがない。
しかしダンテも立ち上がり、一輝に再び戦いを挑む辺りは流石である。
本人も言うようにこのまま負けたら「白銀の名折れ」なのだろう。
だが救援に現れた瞬のネビュラチェーンに阻まれ、一輝との決着は叶わなかった。
もっともあのまま戦っていてもダンテには勝ち目はなかっただろうが・・・。
ちなみにこの時の一輝は富士の戦いで氷河に片腕を凍らされたダメージを負っているため、ベストコンディションではない。
にもかかわらずジャミアン、カペラを楽々圧倒するのだからダンテもまた一輝の敵にはなり得ないのである。
凍り付いて感覚が無いはずの右腕で鋼球を砕き、ダンテをぶっ飛ばしているのはご愛敬か。
瞬との鎖対決
結局ダンテの相手は一輝から瞬にシフトしたが、この戦いはわずか3ページそこらであっさりと決着した。
ネビュラチェーンの前に地獄の鋼球鎖がことごとく砕かれたからである。
その際に瞬は「あなたの鋼球鎖はしょせん地獄の番犬をつなぎとめるだけのもの」と言い放っている。
これは暗にケルベロスの鎖よりもアンドロメダの鎖の方が上であると述べているに等しい。
同じ鎖使いでありながら、格下の青銅にここまで言われてはダンテも屈辱だろう。
だが鎖自体の性能差を見れば、攻撃一辺倒の地獄の鋼球鎖よりも、攻防のバランスが取れて自己修復能力および空間移動能力もあるネビュラチェーンの方が上なのは確かだ。
地獄の鋼球鎖が弱いというより、ネビュラチェーンが青銅聖衣の装身具にしては高性能すぎるのだ。
結局、自慢の鋼球の威力を作中で何一つ発揮できないままダンテは敗れ去った。