
ヘラクレス座のアルゲティ
同胞のシリウス、ディオとともにアイオリアの監視役として日本にやってきた白銀聖闘士。
240cmの身長は黄金聖闘士の牡牛座のアルデバラン(210cm)よりも巨体で、冥闘士一の巨躯であるデッドリービートルのスタンド(258cm)に迫る。
ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを守護星座に持つが…
アルゲティは同胞の巨犬座のシリウス、銀蠅座のディオとともに日本にやってきた。
その役目は、教皇が星矢たち青銅聖闘士抹殺のための刺客として遣わした獅子座のアイオリアの監視である。
白銀聖闘士との戦いで負傷した星矢、そして同じく刺客でありながらアイオリアの拳から星矢を庇って倒れたシャイナに武士の情けを見せたのか、アイオリアは星矢の始末を後日に預けようとする。
そこに割って入ったのがアルゲティたちであった。
アルゲティの守護星座はギリシャ神話最大の英雄ヘラクレスである。
彼の成した12の難業に代表される冒険譚はあまりにも有名だ。
また、神話や伝説にさほど詳しくなくても、ヘラクレスの名前くらいは一度は耳にした事はあるだろう。
それほどまでに名の知れた英雄なのだ。
しかし悲しいかな、このアルゲティというキャラは「聖闘士星矢」という作品の中では英雄になる事は出来なかった。
ルックスが不細工巨漢キャラ、すなわち車田漫画における雑魚キャラの要素がてんこ盛りだからだ。
ルックスは車田漫画で活躍するために不可欠の要素であるが、アルゲティにはそれが欠けていた。
量産型ザコ顔で「ククク」などという下卑た笑い声を漏らしている時点でお察しである。
聖闘士随一の体格とパワー
アルゲティは聖闘士随一の体格とパワーを誇る。
必殺技のコルネホロスも、同じ白銀聖闘士のモーゼスのカイトススパウティングボンバーよりも強烈であると星矢が述べている。
宙高く放り投げられた相手は受け身も取れず地面に叩きつけられるのだ。
圧倒的なパワーファイターなのが見て取れるアルゲティだが、その出で立ちもそれを思わせるものがある。
他のキャラは聖衣の下にアンダーウェアを着ているのだが、アルゲティは半裸である。
上半身は大胸筋むき出しでその上から聖衣を装備しているのだ。
ギリシャ神話の英雄たちは半裸の格好が多いが、アルゲティもそれを意識してこのような着こなしをしているのだろうか。
しかし結局アルゲティはシリウス、ディオ共々、射手座の黄金聖闘士を纏った星矢に一撃のもとに敗れ去った。
英雄ヘラクレスを思わせる活躍描写も無いまま、あっけなく退場したのだ。
「星矢たちに倒されたミスティやモーゼスたちの仇を討つ」と意気込んでいたことから、多少の男気や同胞意識はあったと思われるが、キャラ的にはそれがせめてもの救いであろうか。