
銀蠅座のディオ
同胞のシリウス、アルゲティとともにアイオリアの監視役として日本にやってきた白銀聖闘士。
小柄な体躯で、設定上は敏捷性に優れているらしい。
はえっ!?
アルゲティの必殺技コルネホロスを食らって宙に凄まじい勢いで飛ばされた星矢をあっさりカットした。
片手で木の枝にぶら下がり、自らの両足首をフック代わりにして星矢を逆さづり状態にするという器用な真似を見せる。
そして間髪入れず、必殺技のデッドエンドフライで星矢の体を再び宙に舞い上がらせた。
作中においてディオがやったのはこれだけである。
その後は射手座の聖衣を装備した星矢に、シリウスやアルゲティ共々纏めて倒されてしまう。
「銀蠅座死のキック」と自身で形容した必殺技もこれまた同胞のシリウスにカットされ、その際には「はえっ!?」という素っ頓狂な声を上げたが、ある意味ではこれが最大の見せ場なのかもしれない。
ディオの見た目は雑魚キャラそのものであり、作中の扱いもそれを地で行く哀れぶりである。
守護星座がハエというのも・・・。
おそらく本人は厳しい修行の末にやっと聖闘士になったのだろうが、88の星座の中でよりによってハエとは・・・。
その心境が如何なるものだったのか、ディオ本人にしかわからない。
ただしディオは作中において、アルゲティと自身の必殺技を「小技」と称しているシーンがある。
技が途中でカットされたために本来の威力を出せぬ不発状態で終わったことを指しているのか、それともディオにはデッドエンドフライを超える大技があるのか、その真相は不明である。
この漫画ではキャラの背景に守護星座のイメージ画像が描かれるシーンが多い。
ということは、ディオが小宇宙を全開で高めれば彼の背景に巨大な蠅がオーラとなって浮かぶのだろうか。
それはそれでグロテスクである。