
巨犬座のシリウス
ヘラクレス座のアルゲティ、銀蠅座のディオとともに日本にやってきた白銀聖闘士。
その任務は、射手座の黄金聖衣奪回と星矢たち青銅聖闘士の抹殺命令を受けた獅子座のアイオリアの監視役である。
印象の薄さは白銀随一か
守護星座が巨犬座で、太陽以上の大きさを持つ巨星シリウスを名に持つが、本人は至って普通の体格である。
同胞のアルゲティが巨漢、ディオが小柄な体躯であるため、漫画的見栄えの面からシリウスは一般体形に収まったのかもしれない。
このシリウスというキャラは兎にも角にも印象が薄い。
なぜなら作中で必殺技を披露していないため、肝心の戦闘スタイルが一切不明なのだ。
やったことと言えば、ディオのデッドエンドフライを食らって宙高く舞い上がった星矢をカットしただけである。
一応ミスティたち他の白銀の仇を討ちたいがための行動なので、仲間意識は強いのかもしれない。
作中のこの時点では、格上の強敵である白銀聖闘士編もほぼ終わりを迎え、さらなる強敵である黄金聖闘士とのバトルに移行しつつある頃合いである。
なので、もはやシリウスたちは「星矢たちを苦戦させる強敵」というポジションを担うには時期が遅すぎたと言えよう。
とはいえ一応は白銀聖闘士であり、本来ならば実力も相応のものがあると思われる。
負傷して尚且つ聖衣を纏っていない生身の星矢が「白銀3人が相手では勝ち目がない」と述べているのが救いだろうか。
顔も渋めのいぶし銀タイプに見えない事もないので、ブサイク雑魚キャラに分類されるかどうかは微妙。
シリウスたち3人のストーリー上の役目は、射手座の黄金聖衣を装備した星矢の噛ませ犬になる事である。
物語の焦点はあくまで獅子座のアイオリアと射手座の星矢の黄金対決であり、シリウスらはその前座にすぎない。
射手座の聖衣を纏った星矢の前に、シリウスたちは3人まとめてやられた。
「複数の白銀聖闘士が一度に撃破される」という、この時点ではかなり規格外な描写のために用意されたキャラである。