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​天敗星トロルのイワン

天敗星トロルの冥闘士で冥界第三獄の番人。

 

このイワンはとにかく不憫にして謎の多いキャラである。

謎多き天敗星

第三獄を駆け抜けようとするカノン、紫龍、氷河の前に立ちはだかるも、名乗りを上げている途中で氷河のダイヤモンドダストの前に一蹴されてしまう。

早い話が単なる雑魚キャラであり、集団で現れてまとめて聖闘士にぶっ飛ばされる他の名無しザコ冥闘士と大して変わらない。


 

しかしイワンは第三獄の番人であること、宿星を名乗ったこと、トロルの冥衣分解装着図が描かれたことによって、他の有象無象のザコ冥闘士とは一線を画した立ち位置を作中で築いてしまったのだ。

ちなみに作中ではイワンという名は口にしないので、絶命前の最期のセリフである「天敗星」の方が知名度はあるかもしれない。


 

イワンはゴーレムのロックと共に第三獄の番人を務めている。

辺り一面岩場の獄であるため岩に因んだキャラのロックがここを管理するのはまだ分かるが、イワンの存在意義に関しては全く不明である。

 

同僚のロックと普段から親密な交流はあったのか非常に気になるところだ。

 

また、作中で必殺技を出していないので戦闘スタイルの詳細も不明のままである。

というかこのイワンというキャラは作中で何もしていない。

何もさせてもらえず氷河の凍気のまえに倒されたのだから当然だが。

謎の必殺技

グレーテスト・ザ・ペレストロイカ

一応設定上は必殺技を持っているのだが、それがグレーテスト・ザ・ペレストロイカというこれまた訳の分からないシロモノである。

 

ペレストロイカとは旧ソ連の政治改革のことを指す。

社会主義国家としての理想と矛盾と行き詰まりに直面した当時のソ連が、政治体制の見直しと軌道修正を図った政策のことだ。

 

拳で殴り合うバトル漫画にそのような政治政策を必殺技に持つイワンは一体何者だ?

 

無理矢理解釈するならば、冥王ハーデスのもとに地上を支配することが大いなる世直し、すなわちグレーテスト・ザ・ペレストロイカという事になるのだろうか。

もっともそれはただの理念であって技でも何でもないような気がするが・・・。


 

とにかくイワンは意味不明な謎を抱えたまま絶命した。

おそらく作者すらもその謎の真意は分からないだろうし、大多数の読者にとっても関心の無い謎である。

 

それも踏まえてイワンは不憫だ。

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