
ヤコフ
東シベリアのコホーテク村に暮らす少年で氷河の友人。
年齢はまだ7歳なので氷河にすれば可愛い弟分のような存在なのかもしれない。
まだ幼いのに結構たくましい少年
氷河も友人として信頼している
極寒の地であるが故か登場シーンのほとんどはフード付き防寒着を着ている。
まだ幼年であるが犬ゾリを巧みに操って町まで買い物に行くなど年齢以上の逞しさがある。
氷河も時折ヤコフの買い物に付き合う事があるようだ。
その際に御者はヤコフが勤め、氷河はソリに座っているだけである。ふつう逆だろ。
ソリの後部には人間の背丈よりはるかに大きい荷物が幾つか乗っているので、氷河は買った商品の積みこみでヤコフを助けたのだろうか。
その礼にヤコフは「とっておきのシチューをごちそうしてやる」と口にしているので、氷河と一緒に食事をとる機会もそれなりにあるのだろう。
ヤコフは氷河が聖闘士であることを知っている。
氷河が亡き母に毎日会っているのも知っている。
氷河が聖域の命を受けて日本に向かう際にはヤコフに母の眠りの番を頼んでいる事からも、2人の間にはただの友人以上の信頼関係があるのだろう。
氷戦士によって捕らわれた氷河のためにキグナスの聖衣を運んでくるなど危急の際の行動力もかなりのものだ。
見た目や物腰は幼い男の子のそれと大差ないだけに余計際立つ。
ヤコフは作中で「肝心な時に氷河はいないんだから」とこぼしているが、それも致し方ないだろう。
NDにおいて氷河は次代の水瓶座の聖闘士として認められた。
そうなれば聖域の宝瓶宮に詰める機会も多くなるかもしれない。
言いかえればヤコフが氷河と会える機会も間違いなく少なくなるのだ。
氷河の母の乗った船はカミュの手によって海溝の深い部分に沈められ、その師カミュも今は亡く、友アイザックもまた亡い。
氷河にとって東シベリアで心を許せる存在はヤコフくらいのものだろうか。
作中では長きにわたって出番が無いヤコフだが、きっと今も東シベリアで元気にしている事だろう。