top of page

ケフェウス星座のダイダロス

白銀聖闘士。瞬とジュネの師である。

貫禄のある風貌と落ち着いた態度物腰だが年齢は19歳。

作中に登場した白銀聖闘士の年齢層は16から19であり、その中では年長者という事になる。

​刺客アフロディーテに倒された瞬の師

戦闘シーンが皆無であるため必殺技も戦闘スタイルも一切不明だが、弟子の瞬が鎖でジュネが鞭を得意とするため、ひねくれた読者がアブノーマルな妄想を抱くこともあが、本人にすれば迷惑な話だろう。

 

作中では瞬やアフロディーテの回想シーンで登場する。

その中で判明しているのは、強さと誠実さを兼ねている事、多くの聖闘士から慕われている事、教皇(サガ)に疑惑を持ち聖域の招集に一度も応じなかった事の3点である。

 

そのため反逆者と見なされ、教皇が差し向けた刺客・魚座のアフロディーテの手により倒された。

刺客として黄金聖闘士が派遣された点を考えるとダイダロスの強さはかなりのものであるとも言える。

 

別な見方をすれば、白銀24名(コススぺ設定)のうちの大半が星矢たちによって倒されてしまったため刺客が不足していたのかもしれない。

また、教皇に忠誠を誓っていた黄金はシュラ、デスマスク、アフロディーテの3人で、このうちデスマスクは中国の老師討伐にさしむけられていたため、残ったシュラかアフロディーテのどちらかしか派遣できなかったとも考えられる。

 

いずれにせよダイダロスはアフロディーテの手によって殺された。

ジュネによれば「強大なダイダロス先生もアフロディーテにはまるで歯が立たなかった」らしい。

アフロディーテの回想シーンでは、ダイダロスは額から流血し聖衣も破損した状態で倒されている。

ピラニアンローズを食らったか、はたまた直接ぶん殴られたのか・・・。

ちなみにこれより以前、ケフェウスの白銀聖衣は修行を終えた瞬の手によって粉々に破壊されている。

聖衣にはある程度の自然治癒機能が備わっているので、粉々になったケフェウスの聖衣もアフロディーテがやって来るまでには多少回復していたと思われる。

白銀編で星矢や瞬、氷河の聖衣はヒビだらけの半壊状態となったが、聖域編で白羊宮のムウの前に聖衣を差し出すシーンではそれらの破損が(見た目上は)すっかり治っているのが一例だ。

とはいえ、相手が格上の黄金聖闘士では聖衣が有っても無くてもダイダロスに勝ち目などなかっただろう。

厳しくも温かい師

​瞬の秘めた力にも気づく慧眼

ともかく、ダイダロスの死が瞬を聖域へ向かわせる要因の一つになったことは間違いない。

それだけ瞬は師のダイダロスを敬愛していた証である。

 

瞬が聖闘士の修行の地として送られたのはアンドロメダ島で、昼と夜の気温差が激しく、砂漠も多く、多くの動物たちの骨がそこかしこに点在している。

毎日が熱中症と凍死との背中合わせの過酷な環境だが、瞬は6年もの間厳しい修行に耐えてアンドロメダの聖闘士になった。

自分の身代わりとなってデスクィーン島へ赴いた兄一輝に再開するという目的があったからこそだろうが、師ダイダロスの厳しくも心の暖かい指導ぶりが背景にあったのも事実である。

 

瞬は優しすぎて戦いに向いていないと作中でよく言われるが、その優しさの中に秘めた真の強さにダイダロスは気づいていた。

アンドロメダ島を去る際に瞬がダイダロスの前で本当の力を見せるが、それを目の当たりにした彼の思いは如何なるものだったろうか。

 

彼が指導した弟子の瞬は後に聖域にはびこる邪悪を退け、海皇や冥王との死闘を経て未来の乙女座の後継者として認められるのである。

師の立場からすれば鼻高々だろう。

きっと草葉の陰で喜んでいるはずだ。

bottom of page